2011年6月19日

タイの自動車業界の動向

タイのモーターリーぜーションが急速に進展しているのは、ここチェンライ県でも肌で感じますが、先日、日本の関係者とタイ科学技術省の外郭機関でタイ国の産業技術開発庁であるNIA(National Inovation Agency) の長官との話を紹介いたします。

タイはアジアのデトロイトと呼ばれて久しいですが、2010年度は国内新車販売が約80万台のうち92%が日本車です。また、新車販売台数のうち乗用車が約40%で商用車(ピックアップトラック等)が56%です。

日本では、自動車保有台数が約7400万台ですが、タイは現在約1150万台とのこと。
ASEANでも断トツの自動車生産があり、昨年度は約165万台あり、タイの輸出基幹産業となっています。


リーマンショック後のタイの経済は政策金利が3%に引きあがるなど、インフレの進展・最低賃金の引き上げなどが続いていますが、中間所得層の拡大などで内需が盛り上がっています。

特徴的な点は、①世界一といわれるピックアップトラックの生産輸出拠点であること。②バンコクを中心としたエリアに日系自動車メーカーを中心とした高度な自動車部品会社が集積している点で
す。

NIA長官も日本の自動車関連のビジネスの中で、板金塗装・カーアクセサリー、パーツなどタイで成長するビジネスの一つということを力説していました。

来月上旬には、上記の関連企業の視察をすることになり、弊社でコーディネートをすることになりました。

日本で成功している大手小売・流通企業のブランド・経営ノウハウはタイでも成功すると思われます。