2011年5月20日

文明と地球とのバランス

東北沿岸地域の地震が発生して、もう2月がたちました。福島の原発問題が終息しない現在、被災された住民の生活の場・産業界が一日も早く落ち着けること願っています。


今回の福島原発問題は各国のエネルギー政策の大きな方向転換になることは間違いなく、タイ政府も原発プロジェクトの停止に追い込まれています。

人類の有史以来、今ほど先進国・発展途上国が経済成長を実現・豊かな文明を享受するためにエネルギーを利用している時代はありません。

先日、タイの科学技術省の役人が弊社に来た折に聞きましたが、日本人の一人当たりのエネルギー消費量がタイ人の5倍だそうです。

東京の石原知事が提唱している、自動販売機・パチンコなどの規制も一考すべき問題ではないかと思います。

1990年に地球環境に関して京都協定議定書が締結されましたが、いまだにコンセンサスがとれない国際社会への、地球(自然界)からの警鐘が国内に55基の原発を抱える日本を直撃した事実を日本のエネルギー政策を担当する関係者は考える必要があると思います。

2011年5月16日

タイ人農業実習生

東北大地震・ 福島原発問題で茨城・千葉・群馬・栃木県産の野菜を中心とした風評被害が収まる気配がありませんが、この関東地域には約8000人の外国人が農業の現場で我々の食生活を支えていることが、最近の各メディアの報道で知られることになりました。

この制度は1990年代以降財に財団法人国際研修協力機構が、日本の技術等を発展途上国に移転するという目的で、農業・漁業・建設・食品製造・縫製・機械、金属等の各分野で年間約50,000人程度が日本に来ています。

下記は枝豆産地です。 日本の規格で栽培されており、日本に冷凍食品として輸出されています。



しかし、今回の震災で関東地区を中心とした農業の現場では、多くの外国人実習生が帰国したことにより、大変な状況となっています。 

現在、弊社にも多くの組合が、緊急に人手がほしいということで問い合わせが来ております。

下記の写真はタイ最大のCPという食品メーカー系列の鶏卵農家です。


タイ北部のこの地域は人口の60%が農業従事者です。タイ政府がタイ農業のイノベーションということで、日本の農業に大変大きな関心を寄せています。

王室による農業プロジェクトも推進されています。
オーガニックの野菜が栽培されています。



先日もタイ科学技術省の役人が、JITCO制度を活用したタイ人農業実習生を日本に送り込みたいということで、会合を持ちました。

チェンライ県では、日本米・日本の野菜を作っている農家が多数あります。最近では日本の高品質なイチゴを栽培してバンコクの市場で販売しています。 価格はタイのイチゴの約5倍程度です。



下記の写真はいちご栽培により、ワインを作っています。


弊社ではチェンライ農業専門学校・農業省と協力して、下記①~③の点を進めております。

①慢性化している日本の農業人の人材不足を中長期的に支える。
②タイ北部の農業界の次世代を担う人材育成を行う。
③タイ北部で日本の高品質な作物を栽培することにより、農家の所得向上

現在、約150名の日本へ行くことを希望する農業実習生候補者がいます。  


入国までの期間も組合・受け入れ農家のご希望に合わせることが可能ですので、ぜひタイ人農業実習生の採用をご検討してください。