2010年2月28日

外国人介護士、受け入れ拡充 動き

 気になるニュースが目につきました。やはり、外国人労働者受け入れに関しては、入国管理局からの提言が一番だと思いますので。

千葉景子法相の私的懇談会「出入国管理政策懇談会」(座長・木村孟文部科学省顧問)は19日、外国人の介護福祉士の受け入れ拡充や、高度な専門技術を持つ外国人の定住促進などを求めた報告書を法相に提出しました。

法務省は今春に策定する第4次出入国管理基本計画に内容を反映させる方針とのことです。

政府は2008年から、インドネシア、フィリピンとの経済連携協定に基づき、両国から介護福祉士の研修生を受け入れています。

しかし、少子高齢化に伴う介護要員不足に対応するため、同懇談会は将来的には両国出身者以外にも門戸を開放することを検討するよう求めています。 

現在は、タイ・ベトナムからの受け入れ交渉が進行中です。

現在EPAモデルで、2カ国の受け入れが行われていますが、受け入れ施設ではせっかく育った人材が国家試験に合格しなければ帰国という条件のため多くの不満の声が聞こえています。

試験問題にルビをつけたり、滞在中の日本語教育支援を行っていこうという岡田外相・その他の関連機関の動きがありますが、国としての中長期的な視野で-----日本の高齢化を優秀な外国人介護士に少しでも支えてもらうにはどうしたらいいか------という切り口で取り組まなければ、受け入れに関する官僚の利権のみが温存されるという構図になります。

当事者は官僚に期待しているだけではいけないと思います。