2010年3月11日

受け入れらる?古民家再生技術

本日、日本で100年以上たった、古民家を再生する技術をもった企業が弊社を訪問してきました。

施工前


施工後














日本でも、昨今は木造住宅の持つ環境・省エネ・CO2削減・五感で感じられるぬくもりなどが見直され、注目を集めている分野です。

確かに、古い民家をリニューアした介護施設にした入所者が精神的にも落ち着くのでしょう。生き生きとした生活をしているという評価の声を聞いています。

しかし、日本の伝統的な木造住宅を担う棟梁・大工さんの仕事が日本経済の落ち込みで、仕事量が減り、廃業されている方が増えてきて、このままでは日本の伝統木造住宅の技術が危機的な状況になるという危機意識を持っている会社でした。

この分野でも、日本の役所が大手住宅メーカー優先の規制をかけていて、伝統的な日本の技術をもった、棟梁・大工さんを追い込んでいるようです。










そこで、こちらのタイ人大工の経験者に技術指導などを施したうえで、こちらの木造住宅を買い取り、リニューアルした木造住宅をモデルルームとして展示してみて、タイでのマーケットニーズを探ってみたいということでした。

ローズウウッドでできた、幅1メートル・横2.5メートル程度の机です。椅子込みで150,000円程度。
















こちらにはローズウッドという日本でも住宅の梁などに利用される固い木が安く・豊富にありますし、古い民家のタイの木造住宅は裁断がバラバラであったり、釘がささっていたり、穴があいていたりするので、リニューアルには不向きでは?という弊社の質問にも、この会社ではそれを生かした形で、温かみのある木造住宅を作る人材を育成したいという社長の熱意には非常に感心しました。

傷や釘がささっていたり、変色していたり、裁断がバラバラのほうが、再生するには逆にいいそうです。









弊社では、ここタイ北部に日本の卓越した木造住宅の技術が移転されることは、大歓迎ですという
回答で会議が終了しました。

帰国後のこの会社の社長からの提案を楽しみにしたいと思います。